瀬戸内海に浮かぶ美しい島々を、まるで海上を散歩するように自転車で渡っていく——。そんな夢のような体験を叶えてくれるのが、広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ「しまなみ海道」です。
日本を代表するサイクリングロードとして、また、息をのむような多島美を望む絶景ルートとして、国内外から多くの人々を魅了し続けています。「サイクリストの聖地」と呼ばれるにふさわしい、走りやすく整備された道と、島ごとに異なる表情を見せる豊かな自然、歴史、文化、そして美味しいグルメ。しまなみ海道には、旅人を惹きつけてやまない魅力が凝縮されています。
この記事は、そんなしまなみ海道の全てを網羅した【2025年最新版】完全ガイドです。
「しまなみ海道でサイクリングしてみたいけど、何から準備すればいい?」 「どの島に立ち寄るのがおすすめ?」 「美味しいご当地グルメや、快適な宿はどこ?」
そんな疑問や期待に、プロのライターが徹底的にリサーチした情報でお答えします。サイクリングの基本情報やルート解説はもちろん、見逃せない観光スポット、必食グルメ、サイクリストに優しい宿泊施設まで、あなたのしまなみ海道旅行を最高のものにするための情報を詰め込みました。
この記事を読めば、初心者の方も、リピーターの方も、きっと新たな発見と旅への期待が膨らむはず。さあ、あなただけの特別なしまなみ海道の旅へ、一緒に出かけましょう!
しまなみ海道とは?基本を徹底解説
まずは、しまなみ海道がどのような場所なのか、基本的な情報から押さえていきましょう。
正式名称とロケーション
一般的に「しまなみ海道」として親しまれていますが、これは愛称です。正式名称は「西瀬戸自動車道(にしせとじどうしゃどう)」といい、本州の広島県尾道市と四国の愛媛県今治市を結ぶ、全長約60kmの自動車専用道路です。
しかし、この道路には自転車歩行者道が併設されており(一部ルートを除く)、これがサイクリングロードとしての「しまなみ海道」の大きな特徴となっています。瀬戸内の島々を結び、海の上のサイクリングという非日常体験を提供してくれます。
連なる島々と雄大な橋
しまなみ海道は、本州側から以下の6つの島々を経由して四国へと繋がっています。
- 向島(むかいしま) – 尾道の対岸。レトロな港町の風情が残る。
- 因島(いんのしま) – 村上海賊の拠点、はっさく発祥の地、除虫菊の栽培でも知られる。
- 生口島(いくちじま) – 国産レモン生産量日本一。「レモンアイランド」として有名。島全体が美術館のようなアート作品も点在。
- 大三島(おおみしま) – 「神の島」と呼ばれ、国宝級の武具を収蔵する大山祇神社が鎮座。
- 伯方島(はかたじま) – 「伯方の塩」で全国的に有名。造船業も盛ん。
- 大島(おおしま) – 来島海峡の急流を見下ろす絶景や、村上海賊ミュージアムがある。
そして、これらの島々を結ぶのが、土木技術の粋を集めた9本の長大橋です。
太字の橋は特に規模が大きく、絶景ポイントとしても人気です。
しまなみ海道サイクリングロード概要
サイクリストに人気の「しまなみ海道サイクリングロード」は、尾道から今治まで全長約70km(推奨ルート)。路面には推奨ルートを示すブルーラインが引かれており、これに沿って走れば迷う心配は少ないでしょう。
所要時間の目安:
- 初心者・観光重視: 7時間~10時間(休憩・観光時間を十分に取る場合)
- 経験者・走行重視: 4時間~6時間(休憩少なめ、平均時速15~20km程度)
自転車道の特徴:
- 多くの区間が自転車歩行者道として整備。
- 橋へのアプローチ部分には、ループ状または直線的な坂道あり。
- 島内のルートは、海岸沿いの平坦な道が多いが、一部起伏やトンネルもある。
アクセス方法:どうやって行く?
【尾道側(広島県)】
- 鉄道: JR山陽本線「尾道駅」。新幹線利用なら「新尾道駅」からバス/タクシーで尾道駅へ。
- 車: 山陽自動車道「尾道IC」または「福山西IC」。
- 飛行機: 広島空港からバス等で尾道へ。
【今治側(愛媛県)】
- 鉄道: JR予讃線「今治駅」。
- 車: しまなみ海道「今治IC」または「今治北IC」。
- 高速バス: 主要都市から今治への便あり。
- 飛行機: 松山空港からバス/電車で今治へ。
【マイバイクの場合】 輪行(公共交通機関)または自家用車での輸送が一般的です。
【サイクリング編】爽快!しまなみ海道 走り方マスター
しまなみ海道サイクリングを成功させるためのポイントを解説します。
ルートプランニング:どこを走る?
1. 基本ルート(約70km): 尾道 ⇔ 向島 ⇔ 因島 ⇔ 生口島 ⇔ 大三島 ⇔ 伯方島 ⇔ 大島 ⇔ 今治 ブルーラインに沿って走る最もスタンダードなルートです。
2. 島別距離と見どころ(尾道→今治の場合):
(距離はおおよその目安です)
3. 初心者向け安心ルート提案:
- 生口島一周(約20km): 平坦で距離も短く、グルメやアートスポットも豊富。瀬戸田港発着も可能。
- 大三島(西岸)+ 伯方島(約25km): 大山祇神社参拝や道の駅での休憩を挟みながら、比較的平坦なエリアを楽しむ。レンタサイクルターミナル(上浦・伯方)利用。
4. 健脚向けチャレンジルート:
- 各島の一周ルートを組み合わせる。
- 大島の亀老山展望公園へのヒルクライム(激坂ですが絶景のご褒美あり)。
- 寄り道スポット(例:因島の白滝山)を追加する。
自転車の準備:何に乗る?どう準備する?
1. レンタサイクル: 手ぶらでOK!しまなみ海道には充実したレンタサイクルシステムがあります。
- 主なターミナル: 尾道(駅前港湾駐車場、尾道市民センターむかいしま)、各島(瀬戸田サンセットビーチ、上浦レンタサイクルターミナル、伯方レンタサイクルターミナル、道の駅よしうみいきいき館など)、今治(サンライズ糸山、今治駅臨時ターミナルなど)。
- 種類: シティサイクル、クロスバイク、電動アシスト自転車、タンデム自転車、子供用自転車など。
- 料金: タイプや時間によって異なる(例:大人1日 2,000円~ + 保証料1,100円 ※乗り捨ての場合保証料は返却されません)。料金体系は変更される可能性があるので要確認。
- 乗り捨て: 多くのターミナルで乗り捨て可能(追加料金なし、保証料は返却なし)。これが非常に便利!
- 予約: 特に週末や連休は混雑するため、クロスバイク以上のグレードや電動アシストは事前予約が推奨されます。
- しまなみレンタサイクル
- ジャイアントストア(尾道・今治): 本格的なスポーツバイクのレンタルも可能(予約推奨)。
- 注意点: ヘルメット着用は努力義務ですが、安全のため必ず着用しましょう(レンタル時に無料貸出あり)。
2. マイバイク: 自分の自転車で走りたい方は、輪行や車載でアクセス。メンテナンスは事前にしっかりと。
3. 装備・持ち物リスト:
- 必須:
- ヘルメット
- 動きやすい服装(スポーツウェア推奨、重ね着で調整)
- スニーカーなど運動靴
- 飲み物(ボトルケージがあると便利)
- タオル
- 日焼け止め、サングラス(特に春夏)
- 現金(レンタサイクル代、渡船代、飲食代など。キャッシュレス非対応の店も)
- スマートフォン(地図アプリ、連絡用、カメラ)
- モバイルバッテリー
- あると便利:
- サイクルグローブ(手の疲労軽減、保護)
- サイクルコンピューター(速度、距離計測)
- パンク修理キット、携帯工具(マイバイクの場合)
- リュックサック、サドルバッグなど(荷物は最小限に)
- レインウェア(天候急変に備え)
- 補給食(エナジーバー、飴など)
- 絆創膏など簡単な救急セット
【手荷物配送サービス】 大きな荷物は、スタート地点からゴール地点の宿泊先などに送るサービス(有料)を利用すると身軽にサイクリングを楽しめます。
安全走行の心得:気をつけること
- 交通ルール遵守: 自転車は車両です。左側通行、一時停止、信号を守る。
- ブルーライン: 基本的にこれに沿えばOKですが、島内観光で外れる場合は地図アプリ等で確認。
- 橋へのアプローチ: 橋自体は勾配が緩やかですが、そこに至るアプローチ道が坂になっています。特に来島海峡大橋は長いループ坂です。無理せず、必要なら自転車を押して歩きましょう。
- 休憩: こまめに休憩を取り、水分・エネルギー補給を。各島に「サイクルオアシス」(休憩、空気入れ、工具貸出など)が設置されています。道の駅なども活用しましょう。
- パンクなどトラブル: レンタサイクルの場合は、借りたターミナルや指定のサポート先に連絡。マイバイクの場合は自分で修理するか、自転車店を探す必要があります。
- 気候・服装:
- 春・秋: サイクリングベストシーズン。快適ですが、朝晩は冷えることも。羽織るものがあると良い。
- 夏: 日差しが強く暑い。熱中症対策(水分・塩分補給、帽子)、日焼け対策が必須。早朝スタートがおすすめ。
- 冬: 防寒対策をしっかりと。風が冷たいので、防風性のあるウェア、手袋、ネックウォーマーなどが必要。路面凍結の可能性は低いですが注意。
- 風: 海沿いは風が強いことがあります。特に橋の上は横風に注意。
【観光編】絶対外せない!島別 おすすめスポット巡り
しまなみ海道の魅力はサイクリングだけではありません。個性豊かな島々の観光スポットを巡りましょう!
(以下、住所・電話番号は例であり、変更の可能性があるため、ご利用前に必ず最新情報をご確認ください。)
1. 向島(むかいしま)
- 高見山展望台: 尾道水道や因島大橋を一望できる絶景スポット。桜の名所としても知られる。
- 住所: 広島県尾道市向島町立花
- 電話番号: – (尾道市観光課等へお問い合わせください)
- 後藤飲料水工業所: 昔ながらの製法で作られる「マルゴサイダー」が有名。レトロな瓶も可愛い。
- 住所: 広島県尾道市向島町755-2
- 電話番号: 0848-44-1768
- ※最新の営業状況は要確認
2. 因島(いんのしま)
- 因島水軍城: 村上海賊(水軍)に関する資料を展示。城からの眺めも良い。
- 住所: 広島県尾道市因島中庄町3228-2
- 電話番号: 0845-24-0936
- ※最新の開館時間・料金は要確認
- 白滝山: 山頂付近に五百羅漢の石仏が並び、独特の雰囲気。瀬戸内海のパノラマビューが楽しめる。
- 住所: 広島県尾道市因島大浜町
- 電話番号: – (尾道市観光課等へお問い合わせください)
- はっさく屋: 因島が発祥の地である「はっさく」を使った「はっさく大福」が大人気。因島大橋を望むロケーションも抜群。
- 住所: 広島県尾道市因島大浜町246-1
- 電話番号: 0845-24-0715
- ※売り切れ次第終了の場合あり。最新の営業状況は要確認
3. 生口島(いくちじま)
- 耕三寺博物館(耕三寺): 「西の日光」とも称される豪華絢爛な寺院。様々な様式の建築物が並ぶ。
- 住所: 広島県尾道市瀬戸田町瀬戸田553-2
- 電話番号: 0845-27-0800
- ※最新の開館時間・料金は要確認
- 未来心の丘(みらいしんのおか): 耕三寺の敷地内にある、イタリア・カッラーラ産の大理石で作られた真っ白な庭園。写真映えスポットとして大人気。
- 住所: (耕三寺内)
- 電話番号: (耕三寺に準ずる)
- 平山郁夫美術館: 日本画家・平山郁夫画伯(生口島出身)の作品を展示。シルクロードを描いた大作は必見。
- 住所: 広島県尾道市瀬戸田町沢200-2
- 電話番号: 0845-27-3800
- ※最新の開館時間・料金は要確認
- 瀬戸田サンセットビーチ: 白い砂浜が美しいビーチ。レンタサイクルターミナルやレストランも併設。
- 住所: 広島県尾道市瀬戸田町垂水1506-15
- 電話番号: 0845-27-1100
- ※最新の営業状況は要確認
- 島ごと美術館: 生口島には屋外彫刻などのアート作品が17点設置されており、サイクリングしながらアート巡りが楽しめる。
4. 大三島(おおみしま)
- 大山祇神社(おおやまづみじんじゃ): 全国の山祇神社の総本社。国宝・重要文化財の武具・甲冑類のコレクションは日本一とも言われ、宝物館は必見。
- 住所: 愛媛県今治市大三島町宮浦3327
- 電話番号: 0897-82-0032
- ※最新の拝観時間・宝物館の料金は要確認
- 道の駅 多々羅しまなみ公園: 多々羅大橋のたもとにあり、絶好のビューポイント。「サイクリストの聖地」の記念碑がある。特産品販売所やレストランも。
- 住所: 愛媛県今治市上浦町井口9180-2
- 電話番号: 0897-87-3866
- ※最新の営業時間は要確認
- ところミュージアム大三島: 海を見下ろす高台にある現代アート美術館。建物自体も美しい。
- 住所: 愛媛県今治市大三島町浦戸2362-3
- 電話番号: 0897-83-0380
- ※最新の開館時間・料金は要確認
5. 伯方島(はかたじま)
- 道の駅 伯方S・Cパーク: 伯方・大島大橋のたもとにある。名物「伯方の塩ソフトクリーム」は必食。ビーチや特産品販売所も。
- 住所: 愛媛県今治市伯方町叶浦甲1668-1
- 電話番号: 0897-72-3300
- ※最新の営業時間は要確認
- 開山(ひらきやま)公園: 標高約149mの展望台から伯方・大島大橋や瀬戸内の島々を一望できる。春には約1000本の桜が咲き誇る名所。
- 住所: 愛媛県今治市伯方町伊方
- 電話番号: – (今治市観光課等へお問い合わせください)
6. 大島(おおしま)
- 亀老山(きろうさん)展望公園: 標高307mの山頂にある展望台。来島海峡大橋と瀬戸内海の島々が織りなすパノラマ絶景は、しまなみ海道随一とも言われる。夕日・夜景も美しい。(※自転車での登りはかなりの激坂)
- 住所: 愛媛県今治市吉海町南浦487-4
- 電話番号: – (今治市観光課等へお問い合わせください)
- 道の駅 よしうみいきいき館: 来島海峡の急流を間近で見られる「潮流体験」の観潮船が出ている。七輪での海鮮バーベキューも人気。
- 住所: 愛媛県今治市吉海町名4520-2
- 電話番号: 0897-84-3710
- ※最新の営業時間、観潮船の運行状況は要確認
- 村上海賊ミュージアム: 日本最大の海賊と称された「村上海賊」の歴史や文化を紹介。貴重な展示品や体験コーナーがある。
- 住所: 愛媛県今治市宮窪町宮窪1285
- 電話番号: 0897-74-1065
- ※最新の開館時間・料金は要確認
【グルメ編】舌も満足!しまなみ海道 絶品グルメ&カフェ
サイクリングで消費したエネルギーは、美味しい地元グルメでチャージ!
しまなみ海道 定番&名物グルメ
- 尾道ラーメン(尾道): 鶏ガラと小魚の出汁がきいた醤油ベースのスープに、背脂ミンチが特徴。
- はっさく大福(因島): 白餡とみずみずしい八朔(はっさく)を餅で包んだ、甘酸っぱい大福。「はっさく屋」が有名。
- レモングルメ(生口島): レモン鍋、レモンラーメン、レモンケーキなど、特産のレモンを使った料理やスイーツが豊富。「ドルチェ」のジェラート(レモン味など)も外せない。
- 海鮮料理(各島): 瀬戸内海の新鮮な魚介を使った海鮮丼、刺身、浜焼きなどが楽しめる。特に大島「道の駅 よしうみいきいき館」の海鮮BBQは人気。
- 鯛めし(今治・大三島など): 愛媛の郷土料理。炊き込みご飯タイプや、刺身をご飯に乗せて出汁や卵黄と混ぜるタイプがある。
- 伯方の塩ラーメン(伯方島): 地元の塩を使ったあっさりしながらもコクのあるスープが特徴。「さんわ」などが有名。
- 伯方の塩ソフトクリーム(伯方島): ほんのり塩味が甘さを引き立てる。「道の駅 伯方S・Cパーク」で。
- タコ料理(因島・生口島など): タコ飯、タコの天ぷらなど、瀬戸内海のタコを使った料理も人気。
サイクリストに人気のカフェ・立ち寄りスポット
- 立花食堂(向島): 海辺の倉庫をリノベーションしたおしゃれなカフェ。ランチやスイーツが楽しめる。
- 住所: 広島県尾道市向島町立花2993-1
- 電話番号: 0848-36-5662
- ※最新の営業時間は要確認
- ドルチェ 瀬戸田本店(生口島): 新鮮なフルーツを使ったジェラートが大人気。サイクリストの定番休憩スポット。
- 住所: 広島県尾道市瀬戸田町林20-8
- 電話番号: 0845-26-4046
- ※最新の営業時間は要確認
- 大三島みんなの家(大三島): 建築家・伊東豊雄氏が手がけた休憩スペース。
- 住所: 愛媛県今治市大三島町宮浦57
- 電話番号: 0897-82-1115
- ※最新の営業時間は要確認
- 食堂みつばち(大三島): 大山祇神社の近くにある人気の食堂。地元の食材を使った定食などが美味しい。
- 住所: 愛媛県今治市大三島町宮浦5517-3
- 電話番号: 0897-82-0811
- ※最新の営業時間は要確認
- 風のレストラン(大島・亀老山): 亀老山展望公園に併設。絶景を眺めながら食事やカフェタイムを楽しめる。
- 住所: 愛媛県今治市吉海町南浦487-4
- 電話番号: 0897-84-2177
- ※最新の営業時間は要確認
- サンライズ糸山 サイクリングターミナル内レストラン(今治): 来島海峡大橋を望むレストラン。サイクリング後の食事に便利。
- 住所: 愛媛県今治市砂場町2-8-1
- 電話番号: 0898-41-3196
- ※最新の営業時間は要確認
(上記以外にも、各島には魅力的なカフェや食堂がたくさんあります!)
【宿泊編】旅の拠点に!サイクリストに優しい宿選び
しまなみ海道をじっくり楽しむなら宿泊がおすすめ。サイクリストに嬉しい設備を備えた宿も増えています。
宿泊エリアの選び方
- 尾道市街: スタート/ゴール地点として便利。観光やグルメの選択肢も多い。レトロな雰囲気の宿も。
- 今治市街: こちらもスタート/ゴール地点。ホテルが多く、ビジネス利用にも対応。
- 島内泊:
- 生口島(瀬戸田): しまなみ海道のほぼ中間に位置し、観光スポットも多い。旅館やゲストハウスがある。
- 大三島: 大山祇神社周辺や海沿いに旅館、民宿、ゲストハウス。静かな滞在を楽しみたい人向け。
- その他の島: 各島に民宿やゲストハウスが点在。アットホームな雰囲気を楽しめる。
宿泊施設のタイプ
- ホテル: 尾道、今治に多い。設備が整っており安心。
- 旅館: 瀬戸田などに風情ある旅館がある。温泉付きの宿も。
- 民宿・ゲストハウス: 各島に点在。アットホームな雰囲気で、他の旅行者との交流も楽しめる。比較的リーズナブル。
- サイクリスト向け宿(サイクルホテルなど): 自転車を客室に持ち込める、工具や空気入れの貸出、メンテナンススペースがあるなど、サイクリストに特化したサービスを提供。「ONOMICHI U2」(尾道)、「WAKKA」(大三島)、「サンライズ糸山」(今治)などが代表的。
- キャンプ場: 大三島や伯方島などにあり、アウトドア派におすすめ。
代表的なサイクリスト向け・人気宿泊施設例
- ONOMICHI U2(尾道): 倉庫を改装した複合施設内にあるホテル。自転車ごとチェックイン可能。おしゃれな空間で人気。
- 住所: 広島県尾道市西御所町5-11
- 電話番号: 0848-21-0550
- ※最新の宿泊プラン・料金は要確認
- 旅館つつ井(生口島・瀬戸田): 瀬戸田港近くの老舗旅館。サイクリスト歓迎で、自転車保管場所あり。料理も評判。
- 住所: 広島県尾道市瀬戸田町瀬戸田216
- 電話番号: 0845-27-2221
- ※最新の宿泊プラン・料金は要確認
- WAKKA(大三島): ドーム型テントやコテージがあるグランピング施設。サイクリング拠点としても人気。レンタサイクルやアクティビティも提供。
- 住所: 愛媛県今治市上浦町井口6691-1
- 電話番号: 0897-72-8705
- ※最新の宿泊プラン・料金は要確認
- サンライズ糸山(今治): 来島海峡大橋の今治側たもとにある、レンタサイクルターミナル併設の宿泊施設。リーズナブルでサイクリストに便利。
- 住所: 愛媛県今治市砂場町2-8-1
- 電話番号: 0898-41-3196
- ※最新の宿泊プラン・料金は要確認
(予約は早めがおすすめです。特に連休や週末は混み合います。)
【モデルコース】これで完璧!しまなみ海道 満喫プラン
体力や目的に合わせたモデルコース案です。時間は目安としてください。
承知いたしました。「モデルコースのスケジュール」を表形式に、「持ち物リスト」をチェックリスト形式に修正しますね。
以下に、記事内の該当箇所を修正したものを記載します。
【修正箇所1:持ち物リスト(「3. サイクリング編」内)】
3. 装備・持ち物リスト:チェックリストで確認!
忘れ物がないか、出発前にチェックしましょう!
□ 必須アイテム
- [ ] ヘルメット(安全のため必ず着用! レンタル可)
- [ ] 動きやすい服装(スポーツウェア推奨、重ね着で温度調整)
- [ ] 運動靴(スニーカーなど、サンダルは避ける)
- [ ] 飲み物(こまめな水分補給が重要。ボトルやボトルケージがあると便利)
- [ ] タオル(汗拭き用)
- [ ] 日焼け止め・サングラス(特に春夏は必須級)
- [ ] 現金(レンタサイクル代、渡船代、飲食代など。自販機や個人商店では必要)
- [ ] スマートフォン(地図アプリ、連絡用、カメラとして)
- [ ] モバイルバッテリー(スマホの充電切れ対策)
□ あると便利なアイテム
- [ ] サイクルグローブ(手の疲労軽減、万が一の転倒時の保護)
- [ ] サイクルコンピューター(速度や走行距離が分かるとモチベーションUP)
- [ ] パンク修理キット・携帯工具(マイバイクの場合、または万全を期すなら)
- [ ] リュックサックやサドルバッグ(荷物は背負うより自転車に付けた方が楽)
- [ ] レインウェア(折りたたみ式のコンパクトなもの。天候急変に備え)
- [ ] 補給食(エナジーバー、飴、羊羹など。すぐにエネルギー補給できるもの)
- [ ] 絆創膏・消毒液など簡単な救急セット
- [ ] 健康保険証(万が一の怪我や病気に備えて)
- [ ] ビニール袋(ゴミ袋や濡れたものを入れるのに)
- [ ] マスク(施設利用時などに必要な場合も)
【手荷物配送サービス】 大きな荷物は、スタート地点からゴール地点の宿泊先などに送るサービス(有料)を利用すると身軽にサイクリングを楽しめます。(佐川急便など、要事前確認・予約)
1. アクティブ日帰りコース(尾道発着・約50km)
-
想定: ある程度体力があり、サイクリングメインで楽しみたい方向け。
-
ルート: 尾道 → (渡船) → 向島 → 因島 → 生口島(瀬戸田)→ (折り返し) → 尾道
-
スケジュール例:
- 09:00 | 尾道駅前 レンタサイクル出発
- 09:10 | 渡船で向島へ
- 10:00 | 因島大橋 通過
- 11:00 | 生口橋 通過、生口島上陸
- 11:30 | 瀬戸田 到着、耕三寺・未来心の丘観光 or ドルチェ休憩
- 12:30 | 昼食(瀬戸田エリア)
- 13:30 | 瀬戸田 出発(尾道方面へ)
- 15:30 | 因島「はっさく屋」で休憩
- 17:00 | 渡船で尾道へ
- 17:15 | 尾道 レンタサイクル返却
2. スタンダード1泊2日コース(尾道→今治・約70km)
-
想定: 初心者でも安心。観光やグルメも楽しみながら走破する定番プラン。
-
ルート: 尾道 → 向島 → 因島 → 生口島【泊】→ 大三島 → 伯方島 → 大島 → 今治
-
スケジュール例:
【1日目】
- 10:00 | 尾道 出発 (渡船で向島へ)
- 11:30 | 因島 到着 (因島大橋 経由)
- 12:30 | 「はっさく屋」で休憩
- 14:00 | 生口島 到着 (生口橋 経由)、昼食
- 15:00 | 耕三寺・未来心の丘 観光
- 17:00 | 生口島(瀬戸田)の宿にチェックイン
【2日目】
- 09:00 | 宿を出発
- 09:30 | 多々羅大橋 渡る (道の駅多々羅しまなみ公園 寄)
- 10:30 | 大山祇神社 参拝
- 12:00 | 伯方島 到着、「伯方の塩ソフトクリーム」休憩
- 13:30 | 大島 到着、昼食(道の駅よしうみいきいき館等)
- 15:00 | 来島海峡大橋 渡る (絶景を楽しむ)
- 16:00 | サンライズ糸山 到着、レンタサイクル返却
- (以降) | JR今治駅へ移動、または今治泊
3. じっくり満喫2泊3日コース(今治→尾道)
-
想定: 各島の魅力を深く味わいたい、体力に自信がない方向け。
-
ルート: 今治 → 大島【泊】→ 伯方島 → 大三島【泊】→ 生口島 → 因島 → 向島 → 尾道
-
スケジュール例:
【1日目】
- 10:00 | 今治 レンタサイクル出発
- 11:00 | 来島海峡大橋 渡る
- 12:00 | 亀老山展望公園 (体力と時間があれば)
- 13:00 | 道の駅よしうみいきいき館 (潮流体験・昼食)
- 16:00 | 大島の宿にチェックイン
【2日目】
- 09:00 | 宿を出発
- 10:00 | 伯方島 到着 (伯方・大島大橋 経由)、開山公園 or 塩ソフトクリーム休憩
- 11:30 | 大三島 到着 (大三島橋 経由)
- 12:00 | 大山祇神社 (参拝・宝物館見学)、昼食
- 14:30 | ところミュージアム 見学 (オプション)
- 16:30 | 大三島の宿にチェックイン
【3日目】
- 09:00 | 宿を出発
- 09:30 | 多々羅大橋 渡る
- 10:00 | 生口島 到着、島内サイクリング (耕三寺、平山郁夫美術館、ドルチェ等)
- 12:30 | 昼食(瀬戸田エリア)
- 14:00 | 因島 到着 (生口橋 経由)、(時間があれば水軍城 or はっさく屋)
- 16:00 | 向島 到着 (因島大橋 経由)
- 16:30 | 渡船で尾道へ
- 17:00 | 尾道 到着、レンタサイクル返却
しまなみ海道 Q&A
よくある質問にお答えします。
- Q. 自転車初心者で体力に自信がありません。大丈夫でしょうか?
- A. はい、大丈夫です!電動アシスト自転車をレンタルすれば、坂道も比較的楽に登れます。全ルート走破にこだわらず、短い区間だけ楽しんだり、島で宿泊したりするプランがおすすめです。ブルーラインがあり道に迷いにくく、休憩スポットも多いので、初心者でも挑戦しやすい環境です。
- Q. 全ルート走破するのに、どれくらい時間がかかりますか?
- A. 休憩や観光を含めると、初心者は7~10時間、経験者で4~6時間が目安です。風向きや体力によっても変わります。
- Q. 坂道はキツいですか?
- A. 島内は比較的平坦な道が多いですが、島と島を結ぶ橋へのアプローチ部分には必ず坂道があります。特に来島海峡大橋の坂は長いです。無理せず自分のペースで、時には自転車を押して歩きましょう。
- Q. 手ぶらで行っても楽しめますか?
- A. はい、楽しめます。レンタサイクルやヘルメットは現地で借りられます。ただし、動きやすい服装や靴、飲み物、日焼け止め、現金などは準備していくことをおすすめします。大きな荷物は配送サービスを利用すると便利です。
- Q. レンタサイクルの予約は必要ですか?
- A. シティサイクル(ママチャリ)は予約なしでも借りられることが多いですが、クロスバイクや電動アシスト自転車、タンデム自転車などは台数に限りがあるため、特に週末や連休は事前予約が強く推奨されます。
- Q. 荷物はどうすれば良いですか?
- A. サイクリング中はリュックサックやサドルバッグなどで、必要最小限の荷物を持つのが基本です。宿泊を伴う場合や大きな荷物は、スタート地点からゴール地点の宿へ送る「手荷物配送サービス」(有料)を利用すると快適です。
- Q. おすすめの季節はいつですか?
- A. 気候が穏やかな春(4~5月)と秋(10~11月)がベストシーズンです。夏は暑さ対策が必要ですが、青い空と海が満喫できます。冬は防寒対策をすれば走れますが、日没が早い点に注意が必要です。
- Q. 雨が降ったらどうすれば良いですか?
- A. 小雨程度ならレインウェアを着て走行も可能ですが、視界が悪くなり滑りやすくなるため注意が必要です。無理はせず、カフェで休憩したり、バスやフェリーを利用して移動したりするのも選択肢です。天候が悪化しそうな場合は、計画変更も検討しましょう。
別のQ&Aはこちらの記事を参照ください。
おわりに
息をのむ絶景、爽快なサイクリング、豊かな自然と文化、そして美味しいグルメ。しまなみ海道には、五感を満たす素晴らしい体験が待っています。
この完全ガイドが、あなたのしまなみ海道の旅を計画し、実行する上での頼もしい相棒となれば幸いです。さあ、自転車に乗って、瀬戸内海の風を感じながら、忘れられない思い出を作りに出かけましょう!最高の旅になりますように。
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