しまなみ海道がサイクリング初心者におすすめな理由
「サイクリングの聖地」とも呼ばれるしまなみ海道。全長約70kmと聞くと尻込みしてしまうかもしれませんが、実は初心者にも優しいポイントがたくさんあります。
- 整備されたサイクリングロード: 車道とは別に、サイクリング推奨ルートを示す「ブルーライン」が引かれており、迷いにくい。
- 美しい景色: 瀬戸内海の多島美や雄大な橋を眺めながら、気持ちよく走れる。
- 島ごとに休憩スポットが豊富: カフェやお食事処、観光スポットが点在し、無理なく休憩できる。
とはいえ、島と島を結ぶ橋へのアプローチ(坂道)や、予想以上の距離に不安を感じる方もいるでしょう。そんな不安を解消してくれるのが「電動アシスト自転車」です!
初心者の強い味方!電動アシスト自転車のメリット
体力に自信がない方、坂道が苦手な方にとって、電動アシスト自転車(E-bike)はしまなみ海道攻略の最強パートナーです。
- 坂道が楽々: アシスト機能がペダルを漕ぐ力を補助してくれるので、橋へのアプローチなど、難所の坂道も比較的スムーズに登れます。
- 長距離も安心: 体力的な負担が軽減されるため、より長い距離を楽しむ余裕が生まれます。景色の美しさを満喫できます。
- 体力差をカバー: ペアやグループで走る際、体力差があってもペースを合わせやすくなります。
- 心理的な安心感: 「何かあっても電動だから大丈夫」という安心感が、サイクリングの楽しさを増幅させます。
これで安心!失敗しないレンタサイクル選びのポイント
快適なサイクリングは、自分に合った自転車選びから。特に人気の電動アシスト自転車は、事前の準備が重要です。
レンタサイクルの種類
大きく分けて、自治体などが運営する「公共レンタサイクル」と、民間のショップが運営する「民間レンタサイクル」があります。
- 公共レンタサイクル:
- 例:「しまなみレンタサイクル」
- 特徴:ターミナルが多く、乗り捨て(片道利用)が可能。料金が比較的安い。ただし、E-bikeの保有台数に限りがあり、予約が取りにくい場合も。
- 注意:E-bikeの乗り捨てができないターミナルもあるため、事前に確認が必要。
- 民間レンタサイクル:
- 例:尾道や今治にあるサイクルショップ(GIANTストアなど)
- 特徴:スポーツタイプの高性能なE-bikeや、様々な車種を選べる。スタッフから詳しいアドバイスを受けられる。予約システムがしっかりしていることが多い。
- 注意:公共に比べると料金は高め。乗り捨ての可否はショップによる。
【主なレンタサイクルサービス比較表】
※上記は代表例です。他にも様々なレンタサイクルサービスがあります。詳細は各サービスの公式サイト等でご確認ください。
電動アシスト自転車を選ぶ際の注意点
- バッテリー容量: 走行可能距離を確認しましょう。途中で充電できる場所は限られます。自分の計画するコースに必要な容量があるかチェック。
- 操作方法: 事前にスタッフから、電源の入れ方、アシストモードの切り替え方、バッテリー残量の確認方法などをしっかり聞いておきましょう。
- サイズ: 自分の身長に合ったサイズの自転車を選びましょう。サドルの高さ調整も忘れずに。
予約は必須?
特に電動アシスト自転車は、強く予約をおすすめします。 土日祝日や観光シーズン(春・秋、GWなど、特に今日のような連休時期は必須レベルです!)は、当日だと借りられない可能性が非常に高いです。公共・民間ともに、早めに公式サイトなどから予約手続きをしましょう。
どこで借りる?返却は?
- 主な拠点:
- 尾道側: JR尾道駅周辺(ポート)、向島など
- 今治側: JR今治駅周辺、サンライズ糸山など
- 乗り捨て(片道利用): しまなみ海道を走破せず、途中でゴールしたい場合に便利。公共レンタサイクルは多くのターミナルで乗り捨て可能ですが、E-bikeは対象外の場所もあるため予約時に必ず確認してください。民間ショップは乗り捨てに対応していない場合が多いです。
出発前の最終チェック!
レンタルしたら、出発前に必ず以下の点を確認しましょう。
- バッテリー残量: 満充電か確認。
- ブレーキ: 前後輪ともしっかり効くか。
- タイヤ: 空気が十分に入っているか。
- ギアチェンジ: スムーズに変速できるか。
- サドルの高さ: 自分に合っているか。
- ヘルメット・鍵: 付属しているか確認。(ヘルメット着用は努力義務化されています)
体力に自信がない初心者の方でも、電動アシスト自転車なら絶景ポイントを巡るサイクリングが可能です。ここでは比較的短めで、景色の良いコース例を挙げます。
例1:尾道スタート → 生口島(瀬戸田)ゴール(約35km)
- ルート: 尾道 → 向島 → 因島 → 生口島(瀬戸田)
- 見どころ: 因島大橋、生口橋、耕三寺、平山郁夫美術館、瀬戸田サンセットビーチなど。
- ポイント: 比較的距離が短く、カフェやジェラート屋さんなど休憩スポットも多い人気のエリア。瀬戸田港から尾道への船便もあり、帰りも楽ちん。
例2:今治スタート → 大三島ゴール(約30-40km)
- ルート: 今治(サンライズ糸山など) → 来島海峡大橋 → 大島 → 伯方島 → 大三島
- 見どころ: 来島海峡大橋(世界初の三連吊橋、圧巻!)、よしうみいきいき館(海鮮BBQ)、伯方・大島大橋、大山祇神社(国宝・重文の宝庫)、道の駅 多々羅しまなみ公園(サイクリストの聖地碑)など。
- ポイント: しまなみ海道のハイライト「来島海峡大橋」を渡れるのが最大の魅力。大三島は見どころが多く、ここでゴールして島内を楽しむのも良いでしょう。
コース選びのポイント:ブルーラインと休憩
- ブルーラインを辿ろう: 道路に引かれた青い線が推奨ルート。これに沿って走れば基本的に迷いません。
- 無理せず休憩: 電動アシストがあっても、長時間のサイクリングは疲れます。景色の良い場所やカフェでこまめに休憩を取りましょう。
- 欲張らない: 初めての場合は、全制覇を目指さず「楽しむこと」を優先しましょう。上記の例のように、途中の島をゴールにするのがおすすめです。
準備と持ち物、注意点
服装
- 動きやすい服装(伸縮性のあるパンツ、Tシャツなど)
- 汗をかいても乾きやすい素材がおすすめ
- 日差し対策に帽子やサングラス
- 天候に応じてウィンドブレーカーなど
持ち物リスト
- 飲み物(必須!)
- タオル
- 日焼け止め
- スマートフォン(地図、連絡用)
- モバイルバッテリー(あると安心)
- 現金(小さなお店ではカードが使えないことも)
- リュックサックまたはサドルバッグ(荷物は最小限に)
- 絆創膏など簡単な救急セット(念のため)
- 補給食(飴、チョコレート、エナジーバーなど)
安全のために
- 交通ルールを守る: 自転車は車道の左側通行が原則。標識に従いましょう。
- ヘルメット着用: 安全のため必ず着用しましょう。
- こまめな水分補給: 喉が渇く前に少しずつ飲みましょう。
- 橋の上は風に注意: 特に橋の上は風が強いことがあります。ふらつかないように注意。
- 無理はしない: 体調が悪くなったり、疲れたりしたら、勇気を持って休憩・中断しましょう。
- 天気予報の確認: 事前に天気を確認し、悪天候の場合は無理をしない。
まとめ:電動自転車で最高のしまなみ海道デビューを!
しまなみ海道は、電動アシスト自転車があれば、体力に自信がない初心者の方でも十分に楽しめる絶景サイクリングロードです。「失敗しない」ためのポイントは、①早めのE-bike予約、②出発前の自転車チェック、③無理のないコース設定です。 しっかり準備して、瀬戸内海の美しい景色と風を感じる、最高のしまなみ海道デビューを果たしてください!
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